原作はボリス・ヴィアンの同名小説。
コランは働かなくても生きていけるだけのちょっとした財産持ち。恋人はいない。そして誰かを愛したくてたまらない。
クロエに出会い、恋をして結婚する。豪華な結婚式、最高の幸せ。そんな幸福の絶頂の中、クロエは病気にかかってしまう。
かさむ治療費から、コランは労働を始める。悪くなる一方のクロエ。少しずつ、だけれど確実に世界は腐敗していく。
実は、僕はこの作品ではじめて岡崎京子という漫画家を知りました。本の装丁が素晴らしいんですが、書店で一目ぼれして買いました。それから彼女のいろんな作品を読みましたが、いまだにこの作品が一番好きです。何もかもがいちいち洒落ていて美しい。
夢をみるようなふわふわとどこか現実離れした世界感。こんなに哀しく美しく痛々しい物語を僕は他に知りません。